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A Series of Unfortunate Events


Book The Fourth
The Miserable Mill

Lemony Snicket


ヴァイオレット、クラウス、サニーのボードレールきょうだいの「不幸な出来事」シ リーズ第4巻。
聞けば、このシリーズは全部で13巻になる予定だそうだ。ここでも不吉な13とい う数字に、スニケットのこだわりが見える。
さて今回3人のきょうだいは、パルトリーヴィル(直訳すれば「つまらない場所」) にあるラッキー・スメルズ製材所(幸せのにおいのする製材所)という、誠に嘘っぽ い場所に引き取られる。案の定、着いたその日から、辛く危険な製材所の仕事をさせ られ、他の作業員とともに、大部屋に寝泊まりさせられる。
給料は全員スーパー・マーケットなどのクーポン券で支払われ(2個買えばもう1個 おまけなどというものだが、一切お金をくれないので最初の2個が買えず、まったく 無意味)、昼食は5分ほど。しかも、与えられるのはガムだけである。現場の親方は 厳しく、少しでも時間に遅れたり、さぼっているとみなされると、食事も与えられな い。そんな中で、14歳と12歳と赤ん坊が働かされるのだ。
彼らを引き取った製材所のオーナーは、名前もわからない(難しくて誰も発音できな いらしい)人物で、いつもまわりにタバコの煙がもくもくと漂っているため、顔もわ からない。

ある日、親方に突き飛ばされてメガネを壊してしまったクラウスは、工場内にある眼 科の医者のところに連れていかれる。その建物は、まるで人間の目のような形をして おり、それはきょうだいたちに、嫌でもあるものを連想させずにはいなかった。そ う、あのオラフ伯爵である。
しかし、病院から戻ったクラウスは、どうやら催眠術にかけられているようだった。 そして、意外な人物の登場により、悪事が次第に姿を見せ始める・・・。ボードレー ルきょうだいの運命やいかに!

と、あらすじはこんなところだろうか、スニケットの筆は、だんだん油がのってき て、まさかこんな!といったようなばかばかしい出来事が、大真面目に語られる。 それにしても、ひと目で明らかにオラフ伯爵だとわかる人物を、大人はなぜ見分けら れないのだろう?1本に繋がった眉毛と、左のくるぶしにある目の刺青を見るまで は、ネームプレートが違う名前だというだけで、オラフ伯爵だと認めないのである。 つまり、大人は形式にとらわれるあまりに、物事の本質を見ていないということか・ ・・。
この物語に、そこまでの教訓が含まれているとは思えないが、きょうだいの周りにい る大人たちのばかさ加減といったら、もう笑うしかない。そして、またしてもきょう だいが力を合わせ、難局を乗り切っていく。不幸ばかりが続く中での彼らのがんばり が、いつも希望に満ちているのが救いである。






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